ソフトウェアレビュー、インスペクションの特集(おそらく日本初、ひょっとすると世界初)

あまりお目にかかれない、ソフトウェアレビュー、インスペクションの特集がThinkITで3月いっぱい続く。

レビュー、インスペクション好きにはたまらない企画だろう。私は月曜日を担当している。かなり基礎的なことから最後は海外事例を紹介するまで、一気に駆け上がっていく感じだ。

今週の内容は以下のとおり。特集の名前は「インスペクションの世界」特集の企画段階から声をかけていただいたので、「森崎 修司 プレゼンツ」となっている。こんなところにそんな風に名前をいれてもらえるなんて。。ちょっと恥ずかしいような、うれしいような。

一言ずつ私の感触を書いてみると。。

なぜ、インスペクション/レビューが必要か、まだやったことがないという方むけに準備や実際の指摘方法、実施形態についても書いた。レビュー・ウォークスルー・インスペクション等の名称を若干整理し、今回の特集への意気込みを書いた。

ソフトウェア品質シンポジウム2008のFuture Award受賞者が語る「レビューの質と価値を定量化する」試み。エクセルのシートをダウンロードできる。レビューの価値を予防した修正規模ではかっているのが特徴的。レビューの価値が最後に金額で出てくるのが生々しくてよい。

IBMの第三者インスペクションのトップによる第三者インスペクションの概説。特に従来のインスペクションの問題点とその解決策が述べてある。こまめにインスペクションすることによる欠陥予防効果。

レッドハットのコンサルタントによる「ソースコードをみれば原因がわかる」という大胆なタイトル。ソースコードが閲覧できるかどうかによって変化する「やる気」のグラフ化。ソースコードをダウンロードするためのWebサーバへのリンクがある。

ソフトウェア品質シンポジウム委員長/東芝ソフトウェア技術センターで培った知見から「レビューをやる前にやっておかなければならないこと」認知的不協和、レビューの効果としてのリスク管理、文化伝播、どんなレビューからはじめたらよいか、が書かれている。